ぷろぐら×でざいん

亜人(10)

亜人(10)

作者: 桜井画門

母親

主人公の母親が初めて登場しました。性格、モノの考え方、思考回路は主人公そっくりで、非常に合理的な人だという印象を受けました。また人生観はとても共感ができ、「大切」なものを維持するためには常に行動が伴うわけで、その「行動」を起こすためには望む、望まないを別にして切り離すべきものは合理的判断に基づいて切り離していくスタンスは惹かれました。
余談ではありますが、日本社会というのは「切り離す」「切り捨てる」ことにある程度の抵抗があるとは思います。会社の組織運営などはそうで、人材というのは当たり・ハズレ、合う・合わないが絶対的に存在した際に、いつか改善するだろう、いつか気付いてくれるだろうという変な優しさが蔓延しているとは思います。当著においての母親の合理性・論理性は本当の意味で「大切」なものを守ろうとする強い意志を感じることができます。


佐藤の過去

まだ、亜人になる前の佐藤が登場します。片足を失って、軍を退役した彼が新たに身を置いた世界でも佐藤はただのゲーマーであり続けていました。人生最後の日を遂に迎えた彼の人生にコインが投入された瞬間は圧巻です。そして日本国の総理大臣が国の運営をナメるなという発言と、ゲーマーが発言する国の統治の定義相違にも注目ですね。


論理的行動

佐藤との戦いから戦線離脱した圭は戸崎の元に戻り、再度、最後まで戦線に立つ誓いをします。圭を含む全員が0%の勝率に絶望する中での圭の発言には少し感動を覚えました。常に「冷たい」と言われるくらい論理的・合理的な行動に徹していた彼が、論理的であり続けながらも情緒的になる瞬間は著書のファンなら再度惚れ直す瞬間ではないでしょうか。最近は仕事をしている際に確実に完遂できる方法を取ってきましたが、たまには人の為に、自分の為にも、もう少し頑張ってみようかなと思わせてくれました。

まだお読みでない方は是非!




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